〒602-8365
京都府京都市上京区御前通下立売下る下之町407-1
きょうとおんまえしもたちうりゆうびんきょく
使用開始年月日:1990(平成2)年2月2日
府文化財・華光寺の梵鐘 左大文字
8月16日、京都の夏の夜に浮かび上がる大の文字。「五山の送り火」です。お盆に行われる京都の伝統行事で、京都を囲む5つの山にそれぞれ「大文字」「左大文字」「船形」「鳥居形」「妙法」の形に火をともすというものです。五つの山に5種類の送り火を焚くところから「五山の送り火」と呼ばれるようになりました。
この五山の送り火はお盆の先祖供養の一般信仰「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と結びついたもので、お盆に帰ってきた先祖の魂(精霊。「おしょらいさん」)を各家で供養した後、再びあの世に送り出すという意味があります。
図案の梵鐘がある華光寺(けこうじ)は、1582(天正11)年、妙顕寺の12世日堯が隠居所として開創されました。豊臣秀吉が伏見城に安置していた毘沙門天像を寄進し、寺の守護神としたそうです。
京都府指定有形文化財に指定されている梵鐘は、高さ102cm、口径57cmあり、鎌倉時代の1288(正応元)年に丹波国愛宕山別院厳辺寺の鐘として、鋳物大工橘則弘が作ったという銘があるそうです。太平洋戦争時の金属供出を免れ、現在に至っています。
鐘の下に何やら古株があるけど、どうしてだろう?と思っていたのですが、、、豊臣秀吉お手植えの松で、時雨の松と呼ばれていたそうです。晴れた日でも枝から雫を落としたとか。。。大正初期に枯死してしまったそうです。